美瑛・富良野エリアの地元感満載スポット「吹上露天の湯」に行ってきた

美瑛富良野エリアの地元感満載スポット「吹上露天の湯」に行ってきた

こんにちは。じじまごです。

北海道の人気な観光地といえば、美瑛と富良野。
どこを切り取っても絵になる最強映え映えエリアとして名を馳せていますが、「吹上露天の湯」という映えとは一線を画したローカル色の強い素敵なスポットに行ってきました。

吹上露天の湯は、十勝岳の山の中にある無料で入れる源泉かけ流しの天然温泉。
住所でいうと南富良野にある温泉で、南側の富良野方面、または北側の美瑛方面から山道を通ってアクセスできます。
露天風呂は草木に囲まれており、のんびりした時間が流れていました。地元の方もよくご利用されているせいか、落ち着いた温かみのある雰囲気がただよっていて、屋外版銭湯のようで心も温まりました。

今回は、温泉へのアクセスや注意点、行ってみた感想をまとめていきます。

この記事がおススメの方!
  • 吹上露天の湯の基本情報が知りたい方
  • 美瑛・富良野エリアの観光地ど真ん中じゃない所に行きたい方
目次

アクセス(美瑛方面からの行き方)

美瑛から出発するルートだと、美瑛駅から東に向かい道道966号(十勝岳温泉美瑛線)をひたすら進むと到着です。
温泉は966号線上にあり、進行方向に対して右手側にあります。966号を走行中は道路にある看板「(十勝岳)望岳台」の案内を目印に進んでいきましょう。
美瑛神社、青い池、白髭の滝がある温泉街エリアを抜け、山に入り望岳台を通り越してさらに進んでいきますと、右手に「吹上温泉」の看板と砂利が敷かれた駐車場が見えてきます。

駐車場の奥にある道を1分ほど進むと温泉に到着!

温泉に到着したのは朝7時ごろ。
1時間半ほどかかっていますが、寄り道しないでまっすぐ美瑛駅から直行すると約1時間強、青い池から直行の場合は約30分ぐらいで着いてしまいます。

温泉を見落とさないか気がかりでしたが、案外大丈夫でした。木々がもりもり生えている中に急にぽっかり開けた駐車場が見えますし、駐車場にある「吹上温泉」の看板がかなり大きいのですぐに分かります。
また、望岳台を過ぎて温泉の近くになると、道路上に「吹上温泉〇M」のような看板も出てきます。
看板を見落とさないようにすれば問題なさそうです。

吹上露天の湯の設備

設備はいたってシンプル。

  • 湯船(上段1つ、下段1つ、合計2つ)
  • 駐車場(車10台前後ほど駐車できそう)
  • トイレ(2つ)
  • 荷物置き場

以上の4点です。
一つずつ順に見ていきます。

二つの湯船

駐車場から1分ほど進むと湯船に到着です。
湯船は二つあり、上段に一つと下段に一つ。
上段の湯船は温度が高めで大人が2~3人入れる程度のこじんまりした落ち着くサイズ、下段は上段に比べるとぬるめの入りやすいお湯加減で、大人が10名は入れそうな大きさです。

上段の湯船の脇にある階段を使って下段の湯船に向かって降りていくのですが、地面がお湯で濡れているのに加えて温泉成分の影響なのかぬるっとして滑りやすかったです。
設置されている手すりを掴んで、ゆっくり階段の上り下りをした方が安心です。
私は階段を下りている時、滑って転びそうになりヒヤッとしました……。

駐車場から温泉に向かう道は下り坂になっています。
山を下りていくため斜面が急な所があったり、舗装用に握りこぶし大の石が敷き詰められていたり、少々足場が悪い部分もあります。
サンダルなど足元が露出するタイプの履物は避け、スニーカーなど普段から履きなれた靴をチョイスするのが無難です。

広い駐車場

見た感じは10台前後なら余裕で停められそうな広さです。
駐車場の奥の方に温泉の説明が書かれた看板があります。この看板の脇にある小道を1分ほど進んでいくと温泉に出ます。

吹上温泉の砂利が敷かれたのみの駐車場の様子。簡易トイレ2台と「吹上温泉」と書かれた大きな看板が一つ設置されている。

トイレ

駐車場内に2台設置されています。
お風呂に入る前に駐車場内のトイレを使うのもいいですが、温泉に向かう途中にある望岳台のトイレを使うのもおススメですよ。

荷物置き場

下段の湯船のすぐそばにあります。
荷物置き場はすのこを並べて作られており、空いてるスペースに手荷物を置くだけのシンプルなもの。
壁やついたて等の視界を遮るものはないため、ここで着替えは難易度が高いので要注意です!

温泉体験記

「そうだ。美瑛行こ」と日帰り弾丸旅行に行ったのは2024年7月上旬。
車で早朝5時半過ぎに青い池に到着し、そのあと白髭の滝や望岳台に立ち寄りつつ吹上露天の湯に向かいました。

吹上露天の湯は混浴の露天風呂なので水着を着用して温泉にしっかり浸かりたかったのですが、なんせ温泉の存在に気付いたのが出発1時間前だったので水着が用意できず。
自分の準備不足に泣く泣く足浴だけに留めることにします。
色々写真を撮りたかったので無人の可能性が高そうな早朝に訪れることも考えたのですが、山の中でうっかり朝活中のクマさんと出会ったら漏らすどころじゃすまないため、人間が活動してそうな時間を狙って温泉を目指します。

966号をひた走り、望岳台を見学して清々しい気分のままお手洗いを借り、さらに山道を進みます。
対向車もなく心細い思いになりながらも、道路上にポツポツある吹上露天の湯への案内看板を励みに車を走らせて数分。
バーンと「吹上露天の湯」のでっかい看板と砂利を敷き詰めた駐車場が見えてきました。

到着したのが午前6時半ごろだったので、あわよくば誰もいないのでは?写真撮り放題では?などと淡い希望を抱いていましたが、駐車場には車がすでに3台停まっていたので断念。
皆何時に来てるの??

さて、駐車場に向かって右側奥の方に進むと看板があり、その看板横から伸びている道をたどると温泉に出ます。
歩く距離は駐車場から徒歩1分ほどでしょうか。
小道のスタートは、両サイドに白樺や背の高い雑草が生えていて薄暗い雰囲気。

駐車場から温泉へ下る小道。道は整備されているが、両脇に白樺をはじめとした草木が生い茂り薄暗い。

先ほど記載しましたが、温泉への道はややワイルド風味です。
下り坂で、途中で段差があったり大きな石が敷かれていて足場が悪いところもあります。
念のため、サンダルなどは避けた方が無難です。

足元の悪さと木陰の薄暗さにちょっとしたアドベンチャー気分になってワクワクしましたが、それは確実に複数名の人間がこの先にいることが分かっているから。
もっと早い時間で誰もいなかったら、ビビりな私はヒグマが出るんじゃないかと怖くなって引き返したかもしれません。

下り坂の道の終わりに看板が見えてきました。
利用の心得や注意書きが書かれているので、しっかり読みましょう!

吹上露天の湯の説明を書いた看板。由来、利用の心得、お湯の成分表などが記載されている。

看板に記載されていることはどれも大事ですが、この温泉を利用するにあたって特徴的なことを以下に抜粋します。

●石鹸やシャンプーなどの利用はおやめください
 →洗浄アイテムは使えないため、湯船に入る前はかけ湯のみです。
  湯舟のわきに手桶が置いてあったのですが、かけ湯用にお湯が調達できる蛇口などは見当たらず。
  湯船からお湯をすくって、サッと身体(足)を流させていただきました。

●タオルの使用や水着・湯浴み着の着用などマナーを守ってご利用ください
 →混浴なので、男女ともに体を覆えるアイテムを何かしら着用した方がいいですね。

●皮膚・粘膜の過敏な方、高齢の方で皮膚の乾燥症の方は入浴に注意する
 →「温泉分析書別表」の「泉質別禁忌症」に記載されていました。
  酸性のお湯なので、上記に当てはまる方は身体の状態に悪影響を及ぼす可能性があります。

問題なさそうなことを確認したら!いざ、温泉です!!


この日は平日朝6時半ごろにも関わらず、男女合わせて5名の方が入浴されていました。
上段は3名入ってらして、すでに満員御礼。
下段にも2名入っておられましたが、ゆるっとした会話がぽそぽそ交わされている程度で、静かでのんび~りした穏やかな空気が流れていました。

お湯に浸かった人の口から出る満足げな「ふー……」という溜息や、「今日も明日もあっつくなるねぇ」とか。
そういう良い感じの会話をBGMに早くも心を温めながら、容赦なく滑る足元にはヒヤっとしつつ、下段の湯舟横にある荷物置き場を目指して降りていきます。

荷物置き場にバッグと靴を置いて、足を拭き取るタオルを掴んでレッツ温泉です!

なお、荷物置き場は純然たる荷物置き場です!それ以上でも以下でもありませんのでご注意を。

上段の湯舟は定員オーバーなため、今回は下段の湯舟のみ浸からせていただきました。
お湯加減はすっごく丁度いい!
10分程度の足湯でしたが、体全体がじんわりあったまるような心地良い温度です。体感40度ぐらいでしょうか?
お湯はさっぱりしていて無色透明。
看板に強めの酸性であると書かれていましたが、別にヒリヒリしたり肌に異常が出ることもなく、快適なお湯でした。

全身で浸かることが出来たら天国だったろうなぁ!
本当に本当に水着を持参出来なかったことが悔やまれました。

温泉にしてはこじんまりとした湯舟、朝の爽やかな風と青空、地元の方や観光客の方の適度な距離のある穏やかな会話。
初めて来たのに心も体もあったまる、長湯したくなる地元感。
吹上露天の湯は、そんな最高の温泉スポットでした。

次回のリベンジマッチでは絶対に水着を持ってくるぞ。

ディープポイント

実際に温泉を訪れて感じたディープなところをご紹介します。

地元民の方々が日常的に利用している

観光客の方も多いようですが、地元の方々が日々の疲れを癒しによく利用されているようでした。
会話に加わらずとも、地元民の方々の他愛のないお喋りをBGMに温まっていると実家で家族の会話を聞いてるような安心感があります。
また、湯船に浸かる時に挨拶を交わしたついでに地元の方に軽いお喋りを振っていただくこともあり、心のぬくぬく度数も格段にアップします。

すっぽんぽん率が高い

異性のすっぽんぽんに遭遇する可能性があることを念頭においておきましょう。
訪れたタイミングの問題かもしれませんが、その時は7~8割の男性がすっぽんぽんだったように思います。
女性は水着を着用されてらっしゃいましたね。

とはいっても、女性は水着など体を覆うものを身に着けてこられると思うので、男性のすっぽんぽんに遭遇する確率の方が高いのではないか…?と思います。

もしも浴場で気まずい現場に居合わせてしまったら、空を見上げたり周囲の緑を眺めるなど、対象からそっと視線を逸らしましょう。
すっぽんぽんで恥ずかしい方は、煙幕を撒いて忍者風に体を覆うとかですかね。
入浴を考えている場合、何かしら体を覆うものを用意すると、より安心安全に楽しくお風呂を楽しめますね。

脱衣所がない

ないんですよ。どこにも。
なので、自分で着替える場所を確保するしかないです!
着替える場所がないから、すっぽんぽんで入る方も多かったのかなー。

事前に着替える場所や、着替える準備してから温泉に行きましょう。女性の方は特に対策必須です。
ぱっと思いつくのはこんなところでしょうか。

  • 車の中で着替える
  • 事前に水着等を服の下に着用し、帰りはトイレ等で着替える
  • 着替えタオルを使用する

今回は足湯だけだったので着替えはしなかったのですが、もしも全身お湯に浸かることがあるなら①事前に服の下に水着を着用する②窓を覆って車の中で着替える方法でやってみるつもりです。

まとめ

吹上露天の湯はコンパクトで落ち着いてて、地元の方と同じ空間をのんびり静かに楽しむことが出来る素敵な温泉でした。
美瑛側から向かうと、美瑛神社→青い池→白髭の滝→望岳台→吹上露天の湯の順で観光を楽しめるので、ルートもよかったです。山の中を走るので秋は紅葉も綺麗なんじゃないかと!
誰にでもおススメ出来る場所ではないですが、好きな方はきっとハマるはず。個人的には着替えの準備を万端にして再訪したい、ほっこりスポットでした。

「吹上温泉露天の湯」詳細

住所   : 〒071-0579 北海道空知郡上富良野町吹上温泉
営業時間 : 年中無休
料金   : 無料(入浴料、駐車料金ともに無料)

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