映画【ノッティング・ヒルの恋人】感想~甘さ控えめ王道ロマンス作品

こんにちは。まごです。
大ベテラン俳優のジュリア・ロバーツとヒュー・グラント主演のロマンティック・コメディ「ノッティング・ヒルの恋人」が最高でした。これは激推し恋愛映画になりそうな予感。
ストーリーは優雅で美しい皆の注目の的なハリウッド俳優の女性と、町で小さい本屋を営む平凡な一般人男性のロマンス。

「なぁんだ巷に溢れかえってるスペック違いの恋ってヤツね」と思った人にこそ是非見て欲しい!!


恋愛作品はかゆくて見られないタイプだけど、鑑賞後は「恋愛映画よい!!」「恋したい!!」「持つべきは友!!」ってなってしまった。
我ながらチョロい!でもそれだけ良かったんだもん!!

最近恋愛してない方、ときめきが欲しい方にもおススメだし、なんか寂しい気分を抱えていたり、親しい人とのわちゃわちゃが恋しい時も◎。
恋愛らしい甘さはあるものの、大人の甘すぎないので恋愛系に関心がない方も楽しめる!

  • グッときたポイント
    • 自然とストーリーに没入できるほど、全体を通して夢に溢れている。
    • 主人公ウィリアムの思わず応援したくなる平凡さ。
    • 主人公の友人達と妹が全員良い人。
  • 鑑賞中と鑑賞後の症状
    • 鑑賞中
      • 恋愛モードの主人公を見てニヤニヤきゅんきゅんが止まらない。
      • 主人公と気持ちがシンクロして感情が浮き沈みする。
    • 鑑賞後
      • 他の恋愛映画やジュリア・ロバーツ、ヒュー・グラントの作品が見たくなる。
      • 友人に電話したくなる。
      • 恋愛したくなる。
目次

あらすじ

舞台はイギリスのロンドンにある住宅街、ノッティング・ヒル。
この街で旅行書のみを扱う小さな本屋を経営し、他の男を見つけて出て行った元妻と買った家で変人の同居人スパイクと住んでいるウィリアム・タッカー(ヒュー・グラント)。そして、大勢のファンから声援をうけ、記者からフラッシュライトをバシバシ浴びせられる世界的に人気のあるハリウッドスターのアナ・スコット(ジュリア・ロバーツ)。
世間の注目度や社会的なステータス、ライフスタイルが全く異なる男女が、ノッティング・ヒルにて愛を育むロマンス要素たっぷりのお話。
冒頭のアナとウィリアムが出会うシーンから胸きゅんポイントが溜まりまくるが、笑いあり、涙あり、友情ありの作品。

恋愛映画は甘過ぎる雰囲気がどうも馴染めなくて苦手意識が強かったけど、この作品はそこまで甘さを感じなくて見やすかった!

登場人物

●アナ・スコット(ジュリア・ロバーツ)

多数の映画に出演するハリウッドスターで、勢いに乗りまくっている人気者。
華やかなキャリアを築き誰もが羨む順風満帆な人生を歩んでいるかと思いきや、男運がなかったり、過去に整形で顔を整えたり、若さを失ったら演技力がないことが露呈するのではないかなど、陰で苦労や悩みをを抱えている。

颯爽と行動する凛々しさと、人気に溺れず他人を配慮する優しさや素直さを持ち合わせている。普段はスターならではの落ち着きや風格を感じさせるが、心のガードが弛んだ時に見せるお転婆な少女めいた笑顔が最高に可愛い。

こんな人が目の前に現れたら恋せずにいられない。自分は間違いなく恋しちゃう。

●ウィリアム・タッカー(ヒュー・グラント)

旅行書専門の小さな書店のオーナー。経営が傾き気味なのが悩み。
穏やかで控え目、誠実な性格、ちょっと冴えないところがある平凡な男性。学生時代からの友人達や妹と仲が良い。
結婚して家を購入するも妻はハリソン・フォード似の男について出て行ってしまいバツイチ。変人のスパイクと同居している。

男性だが本作のヒロイン担当。見ていると時たま猛烈な庇護欲に駆られる。
なんでそんなに可愛いんだい?

●スパイク(リス・エヴァンス)

ウィリアムの同居人で、ズボラで生活能力が低く常識に縛られない変人ニート。
ぶっ飛んだ行動をしたりズボラぶりを発揮したりしてウィリアムを悩ませることも多々あるが、基本は友人思いのいい奴。

●ハニー(エマ・チャンバース)

ウィリアムの妹。兄とは対照的に、明るくおしゃべりな性格。アナの大ファン。

●ベラ(ジーナ・マッキー)&マックス(ティム・マッキナリー)

夫婦でタッカー兄妹とは学生時代からの友人。
ベラは事故で下半身不随になってしまい、車椅子生活を送っている。マックスは料理好きだが、焦がしてしまったりと腕前はイマイチ。二人共ウィリアムのよき理解者で良い友人。

なお、ベラはウィリアムが以前愛した女性。ウィリアムさては面食いだな?

●バーニー(ヒュー・ボネヴィル)

スコット兄弟やベラとマックス夫婦の共通の友人。
証券マンであることを誇りにしているが、仕事が合わないようで苦労している。結婚願望は強いがシングル。個人的に共感しまくりで、主人公のウィリアムに次いで応援したくなる人。

感想

(((以下、ストーリーに触れる感想を書いています。未視聴の方はご注意ください)))

ぶっちゃけ恋愛映画アレルギーなのでずっと避けてきたけど、ジュリア・ロバーツ目当てで見ようと思ったのがきっかけ。
視聴前は「99年公開の映画なんて感覚的についていけるのか」と心配してましたが杞憂でした。現代でも十分通用する名作だと思う。
以下のポイントに絞って感想を書いていきます。

  • ポイント
    • 王道ロマンス展開の連続で悶絶するが、胸焼けしない大人っぽさ。
    • 恋も社会的地位も女性がリードしているカップル。
    • 庶民派ウィリアムに共感。自然と映画の世界に入れる。

王道ロマンス展開だが大人テイストで胸焼けなし

映画の序盤から「ロマンス作品ってこう進むよね」という、古典的な展開をたどる。どれだけベタかっていうと、
スター女優が平凡な一般市民の書店に来店してときめく主人公。
偶然にも街角でスタートばったり遭遇しトラブル発生。やむを得ず主人公宅にスターを招く。
いい感じになってキスし、数日後スターから主人公にお呼びがかかって急接近。
…という具合。
恋愛作品に馴染みがなくても、何となくどこかで見たり聞いた覚えのある展開ですよね。このうっすら今後が予測できる展開のままラストまで向かいます。
ただ、全体的に大人っぽい雰囲気が漂っているお陰で甘さ控え目風の仕上がりになっているのでベタな展開でも甘すぎないです。

主要な登場人物達は30代前後~30代半ば前後ぐらいで、軽はずみな行動はしない分別のある年代。大胆な行動をしても大人の落ち着きを感じられるので、変にむずがゆくならない気がする。
恋愛描写があっても基本的に「アナの余裕というか貫禄のある態度VSうっとりorたじろぐウィリアム」な構図。穏やかでウィリアムが微笑ましいしイケメンなアナ様がとにかく素敵。
作中で衝撃的な出来事に直面しても互いに冷静になろうと努めたり、相手に誠実に向き合おうとする大人の姿勢が感じられるのもとっても良かった。
恋愛映画の両者の関係性が揺らぎそうなシーンで「なんでアイツはこんな信じられない事をしたんだ」と考えて苦しくなることもあるけど、この映画は一切そんな心配をせず見られたので心臓に優しかったです。

恋も社会的地位も女性がリードしている

スマートでリード上手なアナに惚れる。
ハリウッド俳優らしい洗練された動作、些細な事に動じない堂々とした落ち着きや振る舞いがカッコいい。でも女優モードを取っ払った時の活発さや少女めいたいたずらっ子っぽい無邪気な笑顔が可愛くてギャップに胸をズドンと撃たれてしまう。

なんなんそのギャップ…惚れるしか…惚れるしかないじゃん…。

世間的には「恋愛は男性が女性をリードするもの」というか、男性が積極的にアプローチをかけることが良いこととされる風潮を感じることが多いけど、女性が積極的な恋愛も良いのでは?と思うこともあって。
これはそういう需要にガッチリハマってくれた作品。女性が男性をリードするのも全然ありだしとっても素敵だった。

作品が発表された99年ではキャリアのある女性は敬遠されがちなムードだったのではと思うので、強く逞しく力を持った女性が素敵な恋愛をするストーリーは当時の女性達に響いたんじゃなかろうか。
アナがリードできる力のある女性として描かれている反面、ウィリアムはちょっと頼りない感じ。
男性が頼りなくてもいいし、優しさと包容力で女性を支えてもいい。シンデレラストーリーにのってもいい。そんな風に思った当時の男性達もいたのかな。

恋愛において、今もうっすらと、人によっては根深く残っている男女のスタンスに息苦しさや疑問を感じていた自分にとっては心が明るくなる作品でした。

ウィリアムに共感できて自然とストーリーの中に入れる

幼い頃や大人でも、こんな「もしも」を想像したことがあるはず。

「もしも、憧れの俳優(芸能人)と出会えたら?」

私なんかは夢見がちだから、うっかり道端でスターに遭遇した場合をシミュレーションすることがある。でも、情緒が乱れて相手を戸惑わせてしまう未来しか想像できなかった。
しかし本作の主人公ウィリアムは違う。
この夢にあふれた「もしも」を実現してくれた庶民の星であり、スターの前でも礼を失さない大物庶民。ウィリアムを通してスターと出会った時のイメトレが出来てしまうのだ。助かる!!!!
そして特別な才能や成功もなく、仕事はうまくいってなくてちょっと頼りないけど人が良くて良識がある。この周囲にいそうな平凡さが共感しやすくて気が付いたらウィリアムを応援してしまう。

平凡な一般庶民としての、スターに出会った時の感動、仲良くなることへの喜び、自分と住む世界の違いに対するショックや不安などの気持ちの浮き沈み、彼が抱えている悩みも手に取るようにわかる。

欠点のドジでパッとしないところは親近感がわくし、タレ目から繰り出される上目遣いと悲しそうな顔には思わずエールを送りたくなるというか庇護欲が駆られる。ウィリアムの愛されパワーが凄い。
この作品が楽しめたのは、ヒュー・グラントが愛すべき平々凡々・ザ・庶民の「ヘナチョコ(ウィリアムの学生時代のあだ名)」を演じきってくれたお陰でもあるんだろうな。

持つべきものは信頼できる友

この映画は友人なしにはロマンスが進まないといっていいほど厚い友情が描かれている。
友人達は同じ街に住んでいて、一緒に集まって楽しく過ごすこともあれば、ウィリアムが落ち込んだ時には全力で協力してくれる心強いキャラが濃い仲間達である。
特に好きなのはベラとマックス夫妻!夫婦そろってウィリアムを大事に思っていることが伺えて大変に良いんですわ。
ラストの友人一同で一致団結してウィリアムをリッツに送り届けるシーンも最高に良い。

大人になってから自分の生活に手いっぱいで友達と会うことが減ってしまったけど、学生の頃は友人が生活の中心にいて、当たり前のように友達のことをしょっちゅう考えてたんだよね。
何か困っていたら助けたいとか、一緒にバカ騒ぎしたいとか。友達への感謝の気持ちとか会えない寂しさとか、友達への色んな気持ちがこみあげてきて、ちょっと泣いてしまった。
友達はありがたい存在だね。

おわりに

アナ様にときめいたりぽわ~っとなりつつ、ウィリアムを熱烈に応援したくなる素敵な映画でした。

夢が詰まったロマンス街道まっしぐらの恋愛作品ではあるものの、恋愛作品が苦手な方でも十分楽しめるし男女問わずおススメです。一人で見るものよし、友達同士やカップルさんにもぜひ。


見終わった後の満足度 :★★★★★
家族で見ても安心度  :★★★☆☆(キス、ベッドシーンが若干ある。ほとんどない部類。)
友人と見て盛り上がる度:★★★☆☆
カップルと見て欲しい度:★★★★★

次は何を観ようかな。

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